今回の記事では、わたしが23歳の息子の腸の状態を検査結果を解析したときに起きたこと、そこから学んだことをお伝えします。日々の体調管理に関心がある方にとって「正しい順番」を知るきっかけになれば嬉しいです。
【理由①】ヘルスケアで「足すこと」が逆効果になるとき
先日、ご依頼先でのマイクロバイオーム講座に登壇した時に「腸活って、どんな活動をすることだと思いますか?」と参加者に問いかけたところ、実のところ、ほとんどの人がなんとなくのイメージで「腸活」を捉えていて実は「よくわからない」とおっしゃる方がとても多かったのに驚きました。
「腸に良い食べ物」と検索すれば、たくさんの情報が出てきます。発酵食品、食物繊維、善玉菌を増やす食材……どれも「体に良い」とされているものです。でも少し立ち止まって考えてほしいのです。「今のあなたの体(またはお子さん、ご家族の体)は、それを受け取れる状態ですか?」と。腸が疲れているとき、傷んでいるとき——そこに「良いとされるもの」をどんどん追加しても、体がうまく活かせないことがあります。たとえば、体調を崩して胃が痛いとき、いくら栄養たっぷりの食事を食べても消化できないのと似た感覚です。
「今、何が必要か」を知らずに動くこと——それがどれだけ遠回りになるか、実は、私も実の息子の一件で身に染みて感じました。
情報があふれている時代だからこそ、「何を足すか」より「今の自分の状態に何が合っているか」を見極める目が大切です。そのための最初の一歩が、「現状を把握する」ことです。
【具体例①】息子の腸年齢が、実年齢より33歳も上だった

わたしの息子は23歳です(記事執筆時点)留学中の数年間、深夜まで続く勉強、慣れない食生活、体内リズムの乱れ——帰国後も、下痢や体のだるさがなかなか改善されませんでした。心配していたわたしは、彼に腸内フローラ検査を受けてもらいました。結果が出たとき、わたしは画面を見て固まりました。実年齢 23歳 +33歳 → 腸年齢 56歳 判定:C「判定C」というのは、腸の状態がかなり疲弊しているサインであることを示す評価です。(※この検査の評価基準や結果の見方は、使用する検査キットによって異なります。また、同じ検査を受けても結果は一人ひとり異なります)
数字を見た瞬間、母として胸が痛かった。でも同時に、「やっぱり何かあったんだ」という、不思議な安堵感もありました。なぜかというと——データがあったことで、「次に何をすべきか」の順番が、はっきり見えてきたからです。検査結果を見る前、息子は体調不良を改善するために、しっかり食事を摂ろうとご飯の量を増やしたり、「とりあえず発酵食品を増やそう」と考えていました。しかし、食べても食べても体重は減る一方。でもデータを見たことで、彼の腸内で何か起こっていたのか手がかりが見えた時に、考えが変わりました。今の息子の腸に必要なのは、「何かを足すこと」よりも先に、「まず腸をしっかり休ませること」でした。傷んでいる腸に、いきなり「腸に良い食材」をどんどん入れても、栄養をうまく吸収できずにいる状態だったからです。「何を食べるか」ではなく、「今の状態で何ができるか」——この順番を間違えなかったのは、腸内フローラ解析のデータという指標があったからに他なりません。
【具体例②】翌朝届いた息子のLINE。「わかっただけで救われた」という言葉

検査結果を伝えた翌朝、息子からLINEが届きました。
息子のLINEより(原文のまま)
「今回の解析結果は想像以上に酷いものだったけど、今までの積み重ねでこうなったと思う。体調が良くなかったのも、ストレスや生活習慣の乱れで腸内環境が壊滅的だったっていうのがわかっただけで、とても救われた。そして、今後どうすればいいのかが明確にわかったよ!それもこれも全部お母さんのお陰だから、ありがとう」
「酷い結果」が出たのに、息子は落ち込んでいなかった。むしろ「わかったから、動ける」と前を向いていた。これが、「客観的指標と主観的な体感の一致」がもたらしてくれたものだと思います。原因がわからないまま「なんとなく体調が悪い」でいるより、「こういう状態だから、こうすればいい」と知っている方が、人は楽になれる——息子の言葉が、そのことを教えてくれました。
「良かれと思って」足し続けることが逆効果になるのは、腸だけの話ではないかもしれません。仕事でも、「現状を正確に把握してから動く」というシンプルな原則は、どこでも通じるものだとわたしは感じています。
【理由②】情報に振り回されない「自分を客観的に見る目」が、今いちばん必要なこと
「腸活」に関する情報は、今やあふれるほどあります。でも考えてみてください。同じ「腸に良い」とされる食材でも、ある人には合っていて、別の人には合わないことがあります。それは、体の状態が一人ひとり違うからです。では、どうやって「今の自分に合っているか」を判断すればいいのか。そのために必要なのが、「今の自分の状態を客観的に把握すること」です。自分の状態を知った上で情報を選ぶ力——これをわかりやすく言うと、「自分を外から見る目を持つ」ということです。
「これは今の自分に必要?」「この情報の根拠は何?」——そう問いかける習慣が、仕事やヘルスケアにおいてとても大切なことだと、息子の一件を通じて改めて感じました。世の中にある情報を「足す」のではなく、「今の自分の状態に合ったものを選ぶ」——この視点の違いが、体のケアの質を大きく変えると思っています。
【子どもの腸と食の「正しい順番」を学べる講座のご案内】

「この食事で本当に大丈夫?」と迷ったことはありますか?
偏食、イライラ、集中力が続かない——こういった子どもの困りごとには、腸の状態が関係していることがあります。(※腸の状態がすべての原因になるわけではありません。気になる症状が続く場合は、かかりつけの医師にご相談ください)
今回ご紹介したいのが、消化器内科医の羽山涼子先生が開催する「腸から脳を育てる食育講座」です。
羽山先生は、現役の消化器内科医として地域で診療を続けながら、8年以上にわたり子どもの食と腸の関係について実践・指導を続けてこられた方です。ご夫婦ともに医師として、京都のクリニックで幅広い年齢層の診療にあたられています。(※先生のご経歴・活動内容は公開情報に基づいています)
先生が大切にしているのは、「単に良さそうなノウハウを増やすのではなく、各家庭の生活の中で実際に続けられる形に落とし込む」こと。理想論ではなく、現実に続けられるヘルスケアの仕組みを一緒に考えてくれる先生です。
この講座でわかること
・偏食の本当の理由——なぜ子どもは特定の食べ物を嫌がるのか
・イライラと腸の関係——体の状態と気持ちのつながり
・今日からできる食事の整え方——続けられる現実的な方法
・情報に振り回されない考え方——「何を手放すか」の判断基準
「良さそうなことを片っ端から試して疲れてしまった」というお母さんにこそ、聞いてほしい内容です。
開催情報・お申し込み
📅 日時:2025年3月17日(火)9:30~11:00
💻 開催形式:ZOOM / アーカイブ視聴あり
💴 参加費:5,500円(税込)
⏰ 申込締め切り:2025年3月15日(日)
✅ お申し込み:https://www.regener.co.jp/specialseminar?ref=axbazmpu
シリーズ予定(奇数月第2火曜日開催)
- 第2回:2025年5月12日(火)——受験生のお子さん向け
- 第3回:2025年7月14日(火)——スポーツをするお子さん向け
- 第4回:2025年9月8日(火)——思春期・不登校のお子さん向け
主催:マイクロバイオームアカデミー® TEL:03-6869-6135 Mail:info@regener.co.jp
「足す」より先に「知る」こと。その一歩が、あなたとお子さんの毎日を変えるきっかけになるかもしれません。


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